緑内障|港北区綱島の眼科なら【綱島アイクリニック】日帰り白内障手術

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緑内障

緑内障|港北区綱島の眼科なら【綱島アイクリニック】日帰り白内障手術

当院の緑内障治療の特長

当院の緑内障治療の特長

緑内障は日本において、中途失明原因の上位です。緑内障を放置していると、徐々に視野が狭まり、失明に至ることもあります。そのためにも当院では患者様の “大切な光” を生涯にわたり守り抜くために、下記のような取り組みをしています。

1.患者様自身に病気に対する理解を深めていただくこと

緑内障は一生付き合わなければいけない病気です。そのため視機能を維持させるためは、まず患者様自身が疾患をよく理解することがとても重要です。当院では緑内障に対する理解を深めていただくため専用のDVD視聴ならびに眼圧管理に関する説明をおこない疾患への理解が深まるようしています。

2.個々の患者様に最適な治療計画

緑内障と確定診断されると点眼治療が始まります。はじめに点眼を使用していないときの眼圧を何度か測定しベースライン眼圧をみつけます。次に年齢や緑内障の進行具合や眼の状態などから目標眼圧を決定します。目標眼圧が決まると様々な点眼薬の中から最適なものを選択し治療開始となります。まずは1剤から開始して眼圧によっては2剤、3剤と点眼を追加していきます。眼圧の変化は眼圧管理手帳を用いて患者様自身にもわかるようにすることでより治療に積極的に参加できるようにすること、さらに定期的な視野検査、網膜厚の解析検査や視神経乳頭の状態を確認して患者様に最適な治療を計画していきます。

3.丁寧な点眼指導を個別に実施

高齢者や緑内障による視野障害がある人は点眼薬が目にうまく入っていない場合があります。当院では点眼手技の指導を個別に丁寧に行い治療のお手伝いをしています。

緑内障とは

緑内障は、視覚情報を脳に伝えている視神経に障害が発生する進行性の病気です。視野に見えない欠損(暗点)が現れ、ゆっくり広がって視野が徐々に狭くなっていきます。欠損範囲が少ない初期から中期では、もう片方の目で欠損部分をうまく補って見てしまうため異常に気づきにくく、かなり進行してからはじめて自覚症状として気づくことが少なくありません。緑内障(正常眼圧緑内障)は、白内障と並んで中高年の代表的な目の病気で、40歳以上の20人に1人が発症するといわれています。日本人の失明原因の上位にある病気でもあります。緑内障による失明リスクを軽減させるため、40歳を過ぎたらこれといった眼症状がなくても定期的に眼科検診を受けることをおすすめします。

緑内障の症状の特徴

  • 見えない場所(欠損・暗点)が出現する
  • 見える範囲(視野)が狭くなる
  • 進行が緩やかで初期・中期に暗点や視野狭窄を自覚しにくい
  • 急性の緑内障(急に著しく眼圧が上昇する緑内障)発作では、目の痛み・かすみ、頭痛、吐き気などの激しい症状が突然現れる

緑内障の原因

目の中には血液の代わりとなって栄養などを補給する、「房水」という液体があります。房水は毛様体(もうようたい)という組織で産生され、虹彩(こうさい:茶目の部分)の裏を通過して前房(ぜんぼう)に至り、フィルターにあたる隅角(ぐうかく)の線維柱帯(せんいちゅうたい)を経て、出口となるシュレム管から排出されます。そして眼の外の血管へと流れていきます。この房水の循環によって眼内に発生する一定の圧力を「眼圧」といい、これにより眼球の形状が保たれています。しかし、房水の排出に異常が生じ、この循環が妨げられると、房水量が眼内で増え、眼圧が上昇します。これにより視神経乳頭※が圧迫され、徐々に視神経が障害を受けるようになります。緑内障になる要因の一つには、この眼圧上昇による視神経の障害があります。緑内障の家族歴、加齢、近視、循環器系疾患や糖尿病の既往歴なども、緑内障にかかるリスク要因として挙げられます。但し緑内障で必ず眼圧が高くなるとはかぎりません。

※視神経乳頭:視神経が眼球を貫いて頭をのぞかせている部分。視神経乳頭内にあるへこみ部分を陥凹(かんおう)と呼び、この陥凹が大きくなると緑内障になりやすいといわれています。

緑内障の種類

緑内障は、眼圧が上昇する原因によって、大きく原発緑内障と続発緑内障に分けられます。原発緑内障にはさらに開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障があります。

原発開放隅角緑内障

房水の流出路である隅角の線維柱帯が徐々に目詰まりを起こし、うまく房水が流出されないために眼圧が上昇します。ほかの病気によるものではなく(原発)、隅角が開放されているのに(開放隅角)、視神経に障害が生じる緑内障です。一般的に緑内障といわれるのは、この開放隅角緑内障です。このうち眼圧が正常範囲(10~21mmHg)にありながら、視神経が障害されるタイプを「正常眼圧緑内障」といいます。このタイプは日本人で最も多いことが知られています。正常眼圧緑内障は、視神経周辺の血液循環の悪化や視神経乳頭の脆弱性などが影響し、視神経の眼圧に対する抵抗力が弱くなり、通常では緑内障を発症しない正常レベルの眼圧でも視神経が障害されることが原因と考えられています。

原発閉塞隅角緑内障

ほかの病気によるものではなく、構造的に隅角が閉塞している緑内障です。この影響によりフィルターにあたる線維柱帯も塞がれ、房水の排出が困難となり、眼圧が上昇して視神経が障害されます。このタイプは、急速に隅角が閉じてしまうことで、著しい眼圧上昇をきたすことがあります。これを急性緑内障発作といい、隅角が先天的に狭い方に起こりやすく、眼痛や頭痛、吐き気などの激しい自覚症状が現れます。この場合、直ちに治療を行わないと失明する可能性がありますので、速やかに眼科を受診してください。

続発緑内障

糖尿病や眼底出血などの網膜の病気、目の炎症などの病気、ステロイド点眼剤などの薬によって眼圧上昇が起こるのが続発緑内障です。点眼薬で眼圧を下げるだけでなく、原因を突き止め、正しく対処することが大切です。

小児緑内障

生まれつき隅角の発育異常によって起こる緑内障です。10歳までの発症を早発型、10~20歳代までに発症するものを遅発型といい、早発型では多くの場合、手術が必要となります。

緑内障の検査

緑内障が疑われる場合、眼圧検査、隅角検査、視野検査、眼底検査などによって診断をつけます。

眼圧検査

眼球の眼圧(硬さ)を調べる検査で、空気で測定したり、チップを目に接触させたりして測定します。正常眼圧は10~21mmHgとされており、眼圧が高いということは目が硬く、低いと柔らかいことを意味します。眼圧は測定時刻、気温、体調、精神状態によって変動するため、治療開始前には日時を変えて測定します。緑内障の治療経過を確認するときにも行われる検査です。

隅角検査

隅角は房水が流出するところで、黒目と白目の境界にあります。この隅角の状態を調べることで、開放隅角か閉塞隅角かを見分けることができ、その程度も確認できます。レーザー治療などの必要性などもわかります。そのほか、炎症や外傷の跡、先天異常が見つかることもあります。

視野検査

視野の欠損(見えない範囲)の有無や大きさを確認する検査です。開放隅角緑内障では、視神経の障害はゆっくり進み、視野も少しずつ狭くなっていきます。初期は自覚症状がほとんどありませんが、約3か月から6か月ごとに定期的に視野検査を行うことで、緑内障の進行程度を把握することができます。

眼底検査

細隙灯顕微鏡や眼底カメラを用いて視神経乳頭部のへこみ(陥凹)を直接観察する検査です。視神経が障害されている場合、陥凹の形が正常に比べて変形し、大きくなります。

光干渉断層計(OCT)

視神経乳頭の陥凹や視神経の厚みを測定する検査です。眼圧検査や視野検査では異常がみられない、ごく早期の緑内障をスクリーニングする際に行われます。また視神経の厚みの変化を時間ごとに経過をみていくことが可能になります。

緑内障の治療

緑内障の治療の基本は進行を抑制することです。狭くなった視野を元に戻したり、緑内障自体を治したりするものではなく、緑内障が悪化しないと予想される値まで眼圧を下げ、視力や視野を維持し、生涯困らないようにすることが目標となります。治療法には薬物療法、レーザー療法、手術療法の3つがあり、いずれも眼圧を下げることを目的に行います。どの治療法を選択するかは、緑内障の種類や進行度合いなどによって判断されます。

薬物療法

薬物療法は、房水の産生を抑制する点眼薬や房水の流出を促進する点眼薬など、様々な薬剤を症状や病態に適切に組み合わせて行います。はじめは1種類の薬剤で様子をみながら、途中で変更したり、2~3種類を併用したりすることもあります。

レーザー療法

レーザー療法は、薬物療法で効果がない場合や、房水の出口が閉塞し、緊急の処置が必要な場合に行います。線維柱帯や虹彩にレーザーを照射し、房水の流れをよくするもので、主に選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)とレーザー虹彩切開術(LT)の2つの術式があります。

手術療法

薬物療法やレーザー療法によっても眼圧を下げるのが困難な場合、手術療法が検討されます。手術は主に、目詰まりしている線維柱帯を切開して、房水を排出しやすくする線維柱帯切開術と、線維柱帯を切除して、新たな房水の流れ道を結膜の下に作成し、房水を排出しやすくする線維柱帯切除術、緑内障手術(線維柱帯切除術)の施術が困難な場合や、重い合併症が予想される場合には特殊な機器を白目にいれるチューブシャント手術などがあります。いずれも房水の流れを改善して眼圧を下げる手術です。視野の進行や点眼などで眼圧が下がらない場合には専門の病院に紹介させていただきます。

近年に至っては、治療薬の数が増え、緑内障治療の選択肢も広がっています。早期から適切な治療を行うことにより、一生涯生活に支障のない視野を保つことも可能になってきています。40歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受けて、自覚症状が出る前の早期のうちに発見し、適切な治療を受けましょう。