角膜疾患|港北区綱島の眼科なら【綱島アイクリニック】日帰り白内障手術

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角膜疾患

角膜疾患|港北区綱島の眼科なら【綱島アイクリニック】日帰り白内障手術

ドライアイ

ドライアイ

目の乾きだけでなく、目がかすむ、まぶしい、疲れる、痛い、ゴロゴロする、赤い、涙が出る、目やにが出るなど症状は様々です。危険因子としては、加齢による涙の量や性質の低下、長時間画面を見る、生活環境(低湿度、エアコン下、送風)、コンタクトレンズ装用、喫煙、近年マスク使用の頻度が増えマスクによるドライアイ発症の報告などもあります。また、涙腺の作用が弱まってしまうシェーグレン症候群や、関節リウマチなどの膠原病なども危険因子となることがあります。
まぶたにあるマイボーム腺は油を分泌し、その油が眼の表面の涙の蒸発を防いでいます。マイボーム腺の機能が低下することで涙が蒸発しやすくなることでドライアイになることもわかってきました。治療には症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼薬で緩和させることができます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤、またドライアイ専用の点眼として、ムチンや水分を分泌促進する点眼薬(ジクアホソルナトリウム)、ムチンを産生する点眼薬(レパミピド)が用いられます。
点眼では効果がない場合には、涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行うこともあります。プラグの大きさや材質など、いろいろなものが開発されています。またマイボーム腺機能が弱くなってしまい油の分泌が低下する場合にはマイボーム腺のまわりを温めることで油の分布を促進する温罨法やコットン、アイシャンプーなどでまぶたのまわりを洗浄することで油の分泌を促進する眼瞼清拭の治療などがあります。当院でもこれらの治療を積極的に導入しています。

円錐角膜

円錐角膜は角膜の中央部分の厚みが薄くなり角膜が円錐型にとんがってしまう病気です。思春期に発症することが多く、徐々に進行し30歳をすぎたあたりで進行が停止すると言われています。以前は2万人に1人といわれていましたが、近年では約千人に1人といわれています。通常は両目に発症しますが、左右の目で進行の程度に差があることが多いです。原因は今のところ不明ですが、危険因子として若くアトピー性皮膚炎がありよく目をこする方といわれています。初期では診察だけで発見するのは難しく、乱視の値が多く、視力が出にくいなどで見つかることが多い病気です。その後進行すると角膜が前方に突出することにより、角膜のゆがみ(乱視)がさらに強くなり視力が低下します。特に突出が進行すると突然の眼の痛みと白い混濁が出現する急性水腫になります。診断には角膜形状解析装置が有用です。
当院では、これまでの眼科的検査では行えなかった、角膜、隅角、虹彩などの断層面の観察や立体構造の数値的解析が行える最新の前眼部三次元画像解析を導入して円錐角膜の早期診断や経過をみることができます。治療は円錐角膜の程度は様々で、突出が軽度であれば眼鏡やソフトコンタクトレンズの装用で良好な視力を得られます。しかし突出が進行するとこれらでは良好の視力が得られなくなりハードコンタクトレンズの適応となります。以前は進行を抑えることができませんでしたが近年角膜クロスリンキング治療で進行を抑えることが報告されています。角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を浸透させ、長波長紫外線を照射することで角膜実質のコラーゲン繊維の架橋を強くすることで角膜の強度をあげ進行を予防する治療です。この治療は連携病院に紹介させていただきます。視力補正にはハードコンタクトレンズが有用です。ハードコンタクトレンズが痛くて装用ができない方にはハイブリッドレンズや強膜レンズなどの処方も可能です(詳細は強膜レンズページへ)。乱視がひどく視力が出にくい方は一度角膜の検査をおすすめします。

翼状片

翼状片とは、白目の表面を覆っている結膜の組織が目頭の方から黒目に向かって三角形状に入り込んでくる病気です。原因は不明ですが、紫外線が関係しているといわれています。
治療は症状がなければ様子をみても問題はありません。組織が大きくなって瞳の近くまでくれば手術が必要になります。翼状片手術は若い人では手術後に再発する可能性が高いといわれています。そのため当院では単純切除にくらべて操作が複雑ですが遊離弁移植法を用いています。これは翼状片を切り取ったあとにご自身の上側の結膜(白目)組織をかぶせて切り取った翼状片があった場所に縫いつける方法です。これにより再発が少なくなります。また再発した翼状片は遊離弁移植でなおすことが難しいことも多いです。

角膜炎

黒目にバイ菌などが感染して赤目などをおこす病気です。黒目は通常は涙におおわれて外からの刺激やバイ菌やカビなのがはいらないように守られています。しかし、黒目になんらかの原因でキズが付いているとバイ菌などに感染しやすくなります。角膜炎には細菌性(バイ菌)、真菌性(カビ)、ウイルス性などがあります。細菌性角膜炎は細菌(バイ菌)によって起こります。ゴミや砂などが目に入ったり、コンタクトレンズで黒目にキズがついたりしたときなどにおこります。この状態を放置しておくと角膜潰瘍(大きなキズ)になります。角膜潰瘍は黒目に奥の内部にまでひろがり、黒目に傷痕を残すことで見え方がわるくなることがあります。また放置すると目がみえなくなる危険があるため、一刻も早い治療が必要です。
治療は抗菌の目くすりが基本です。真菌性(カビ)は真菌によって起こります。植物の葉などによるものがおおく、細菌性(バイ菌)のものと比較して、症状が出るまで時間がかかるのが特徴です。治療は抗真菌薬の目くすりです。治療が遅れると黒目に穴があいてしまう危険性もあるので一刻も早い治療が必要です。最後にウイルス性です。ウイルス性の原因としてヘルペスウイルスが多いです。ヘルペスウイルスは赤ちゃんのころに一度感染をおこして、その後は体の中の神経にひそんでいます。ひそんでいたウイルスは、発熱、ストレスなどからだが弱っているときなどに再び活動します。からだに水ぶくれなどの症状が出るこのともあります。黒目では赤目やいたみなどをおこします。治療は抗ウイルス眼軟膏をつかいます。これら角膜炎は診断するのはとても難しく、また治療が長引くこともあり専門の連携医療機関に紹介させていただくこともあります。